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今は梅雨ですが、雨が降っている日は、昔から体と頭のエンジンがどうしても全開になりません。天気が原因で起こる体調不良を「気象病」と呼ぶそうですが、低気圧による体調不良は自律神経の乱れが原因で、主に頭痛、肩こり、古傷が痛む、意欲低下、疲労感、そして気分が憂うつになるという症状が出るそうです。ちなみに、体調不良を表す英語の表現として、under the weather という天気を使った表現もあります。
私は慢性の肩こり症ですし、特に低気圧が来て痛みを感じるということはありませんが、雨の日は全身が倦怠感に包まれたり、突然「うつ」な気分に襲われてしまったりすることがしばしばあります。そんな状況から抜け出したいとき、あなたなら何をするでしょうか?私の場合、雨の日には気分がアガる音楽が欠かせません。
このところの梅雨空で雨がうっとうしい日には、めいっぱい明るいブラジル音楽を聴いています。朝からサンバを大音量で聴きながら仕事や家事をしていると、さすがにテンションが上がり、私のスイッチも無条件でオンになりますね。コーヒーのお代わりを取りにいくときに、ついサンバのすり足でキッチンに入っていったりするので、床にコーヒーをこぼしてしまうのは困ったものですが。
雨が降って憂うつな気分になるとよく思い出すのは、カーペンターズのRainy Days And Mondays「雨の日と月曜日は」の一節です。
Hangin’ around, nothing to do but frown
Rainy days and Mondays always get me down
ただブラブラして、不機嫌な顔をするばかり
雨の日と月曜日はいつも私を憂鬱にさせる
この歌詞のとおり、雨の日と月曜日が好きな人は、まずそれほどいないでしょう。この歌詞にあるhangin’ (hanging) around 「ブラブラする、(家で)ゴロゴロする」、 nothing to do but ~「~するしかない」や、get me down 「私を落ち込ませる、がっかりさせる」というフレーズは、いずれも英会話で頻繁に使われる言い回しですが、実にこの一節だけを見ても会話で使える表現が満載です。その意味で、洋楽もまた、英語を楽しみながら学ぶにはうってつけの学習材料だと思うのです。
私のかつての職場の同僚に、ネイティブさながらのリズム感で英語を話す日本人男性がいました。彼は数年間アメリカでの生活を経験していたのですが、渡米した当初、日常会話はほとんどオールディーズを聴いて覚えたのだと話していました。
オールディーズ (Oldies) とは、1950年代-60年代にヒットしたアメリカやイギリスのボップスやロックミュージックなどのことを言います。ビートルズナンバーなどもオールディーズですね。確かに、オールディーズの歌詞は、比較的シンプルでわかりやすく、かつネイティブが使う慣用表現にあふれているため、英会話の学習素材としてはかなり使い甲斐があるように思います。
実際に、洋楽好きの方やいつも洋楽を聞いたり歌ったりしているという方は、英語の発音も綺麗という方が多いです。英語の歌を覚えようとするときには、ネイティブの発音を繰り返し注意深く聞き、聞いた音を忠実に再現するような練習をしているからではないでしょうか。
オールディーズやスタンダードナンバーと呼ばれる曲でも、また最近のポップスやロックでも、それなりのヒット曲の歌詞は会話で使えるフレーズの宝庫と言えます。洋楽好きで英語好きの方には、単にカラオケの練習だけで終わらずに、歌詞の中から使える英語表現やおしゃれな英語表現などをピックアップし、それを自分の状況に置き換えた表現にアレンジして、あなた独自の学習帳に記録することをお勧めします。そうこうしているうちに、日常会話で使えるあなたなりのネタや英語表現が蓄積されていくのです。
ここでの大切なポイントは、「自分に即した表現にアレンジする」ということです。新しく覚える語彙やフレーズは、常に自分自身に関連づけた表現を作って練習することで記憶に定着しやすくなるからです。
洋楽好きのあなた、雨で退屈な休日には、お気に入りの音楽を楽しみつつ、ぜひ英会話で使えるフレーズもマスターしちゃってください。
See you!