雪の日の宝物

こんにちは、eigomob.comへようこそ!

連日厳しい寒さが続いていますね。今年は東京でもよく雪が降ります。雪景色は大好きですが、雪のため道路が凍結したり、交通機関が麻痺したりしてしまうのは困りものです。

誰でも雪の日にまつわるエピソードをひとつやふたつはお持ちかと思いますが、今回は、大学時代に恩師から伺ったとっておきのエピソードをご紹介します。彼女がアメリカに滞在していた時分のエピソードです。これを読んで(特に女性の方は)ぜひ温まってください。

雪道の“Can I help you?”
大学の恩師である英文学の教授が、ある日講義の中で、アメリカで経験された雪の日のエピソードを紹介してくれました。彼女がとある町の郊外で、雪のため滑りやすくなっている長い歩道を一人歩いていた時のこと。はるか前方から、12~13歳の少年が、彼の妹とおぼしき小さな女の子を連れてこちらに歩いてくるのに出会いました。

少年は、ツルツルした雪の路面に足をとられそうになる女の子の体をしっかりと支えながら、自らもおぼつかない足取りで彼女の方へ歩いてきたそうです。そんな彼が、一人で歩いている彼女を見て、思わず“Can I help you?”と声をかけてきたそうです。

まだほんの12~13歳の少年が、幼い妹をかばいながら滑りやすい雪道を懸命に歩く。しかも、何の頼りもなく一人で歩く女性を見かけたとたん、迷わず“Can I help you?”と声をかける。その騎士道精神というか、超欧米男子的マナーというか、とにかく女性をいたわる習慣が幼い頃から身についていることには、ただただ感動するばかりです。日本ではまずほとんど出会えないほほえましくも素敵なエピソードではないでしょうか!

当時、このほのぼのとしたエピソードを聞き、心身ともにすっかり癒された学生の私たちでしたが、この後、教授のお話は以外な方向へと展開したのでした。

国際恋愛のススメ?
「皆さんも、日本の男性には早く見切りをつけられることをおススメします」と、教授の口からいきなり過激なコメントが飛び出しました。これを読まれている男性の方には大変申し訳ありません。雪の日のエピソードに続き、彼女が話し出したのは、当時、仕事の打ち合わせのため日本からやってきたという日本人男性の話題でした。

彼は英語が苦手ということで、レストランでの食事の際も、細かいオーダーまで彼女がすべて対応しなければならなかったこと。また、エレベーターの扉が開けば、さっさと自分が先に乗り込んでしまうことなど、普段は文学の作品に関する話題にしか触れない彼女の口から、そんな「愚痴」がひとしきりこぼれました。話の結論は、「私は、もう日本の男性にはほとんど期待していません」という主旨のもの。そして、まだ若かった私たち学生は、「日本人男性には早く見切りをつけたほうがよい」という、とても辛口なアドバイスをいただいたのでした。つまり教授は、私たちに国際恋愛や国際結婚を勧めていたのでしょうか?今となっては謎のままです。

前半の心温まるエピソードは、もしかしたら、このアドバイスを伝えるための前置きだったかもしれません。それでも、この雪の日の小さな紳士のエピソードは、今でも私の大切な宝物です。寒くて凍えそうな冬の日には、このエピソードを思い出すだけで全身がじんわりと温まり、幸せな気分に包まれるのです。

男子の欧米化
さて、ここまでのエピソードは、何分にも私の学生時代のお話ですから、ひと昔前、というより大昔のお話です。昨今は、女性にとって嬉しい意味での男子の「欧米化」もかなり進んでいるように思われます。

例えば、私の年下の男友だちたちは、一緒に食事をする時も、何の抵抗もなくサラダを取り分けてくれたり、お肉を切り分けてくれたり、また、お店のドアをさりげなく開けてくれたりもします。最近は、知らない男性とエレベーターに乗り合わせて同じ階で降りる場合、まず8割の男性は女性を先に降ろしてくれますね。また、建物の入り口が手動のドアであった場合、開けたドアを押さえていてくれる男性も増えたように思います。

見知らぬ男性が私のためにちょっとドアを開けてくれただけで、何だか一日中happyな気分で過ごせるから不思議です。確かに、外国人のボーイフレンドを持つと、こうした小さな幸せを感じることは日常茶飯事のようです。

日常の中でほんの些細な気遣いや優しさをもらっただけで、女性はとても幸せな気分になれるもの。最近、彼女や奥さんとの関係に多少なりとも危機感を抱いている男性のあなたは、彼女たちから「見切り」をつけられないうちに、いわゆる欧米的な紳士となることを目指してみてはいかがでしょうか?欧米的な紳士となるためには、やはり英語もそこそこでなくてはいけません。この機会に、ぜひ英語力の習得を目指しましょう!

See you!