Thank Goodness!

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アメリカにおける新型コロナウイルスの感染拡大は、ますます加速しているように思われます。あのトランプ大統領も、さすがに状況は悪化していると公の場で認めましたね。実は私、アメリカにコロナが蔓延する直前の今年2月に、カリフォルニア州とワシントン州を旅してきました。カリフォルニアのオークランドには私のアメリカ人のいとことその家族が、そしてシアトル近郊には叔母が住んでいて、彼らと久々の再会を果たしてきたのです。

私の帰国からまもなくして、アメリカの大都市が続々とロックダウン状態に入りました (went into lockdown)。もう少し帰国のタイミングが遅れていたら、そう簡単には戻ってこられなかったかもしれません。その点は本当にラッキーだったと思います。

私が帰国してからの4カ月あまりずっと音信不通だったいとこから、先日やっとメールが届きました。とりあえず「家族は全員無事」ということで、ほっと胸をなでおろしたところです。彼女はメールの中で、日々の生活と仕事でへとへとになった (got exhausted with work and life ) というここ数カ月間のできごとについて伝えてきてくれました。

まず3月に、スペインのバレンシアで大学に通いながらサッカーのセミプロチームでプレーしていた長男を、イギリス経由でなんとかアメリカに帰国させたこと。イギリスは、なんと彼の渡航中に、当初新型コロナのホットスポットであったスペインからのフライトを途中で引き返させる措置に踏み切ったということです。幸運にも彼のエアラインはBritish Airwaysだったため、彼は難なくロンドンに到着できたということです。ロンドンではいとこ夫婦の友人宅で3日間過ごし、その後アメリカに帰国。帰国後は自宅の寝室でしっかりと2週間の自主隔離に入った (went into self-isolation/quarantine) そうです。何を隠そう、彼の寝室は、2月に私が使わせてもらっていました!

6月に高校を卒業した次男については、本来アメリカの高校生たちが卒業の年に体験する伝統的なイベントーーディズニーランドへのツアー、タキシード着用のフォーマルなダンスパーティー (Senior Ball) 、クラスメイトと一緒に学校の敷地で最後の夕日を眺めるイベント (Senior Sunset) や、卒業後に学校のグラウンドで開催されるオールナイトのパーティー (Senior Night) などを何ひとつ経験できないまま、ただスライドショーによるバーチャルな卒業式を寂しく終えたということで、いとこはそのことがとても悲しいと言っていました。(“Graduation” was virtual and only a slide show. He’s also missed all the traditional American high school senior experiences.) アメリカの高校生たちにとって、友人たちとの思い出を作るこうした卒業イベントが大きな意味を持っているのだということが彼女のメールから推察されます。ちなみに、“senior”とは、4年制高校の4年生を意味します。彼はこの秋からワシントン州にあるカレッジに通うことになっていますが、当面はオンラインで授業を受けることになる可能性が大きいようです。

いとこの母親である私の叔母は、日系アメリカ人の叔父と結婚し長年アメリカで暮らしてきました。叔父に先立たれた後もシアトル近郊の家で一人暮らしをしていましたが、コロナの環境下で高齢者の一人暮らしは心もとないため、4月からカリフォルニアでいとこ家族と同居しているそうです。その頃は屋内退避 (shelter in place) が求められていた時期で、いとこは、カリフォルニアから片道12時間かけて車を運転し叔母を迎えに行ったということです。そして、今年は、叔母の誕生日会をZoomによる初めてのオンライン形式で開催した (held a “virtual” Zoom birthday party) そうです。

いとこ自身も、家族の世話をしながらフリーランスで仕事をしているのですが、これまでの業務環境をすべてオンライン化するために、仕事の面でも特別に忙しい数カ月を過ごしていたようです。 (I have been extra busy transferring all my work with teams to the virtual world.) このあたりは、日本の状況とほぼ同じですね。コロナの環境下では、一緒に暮らす家族が増えただけでもさまざまなストレスがあると思います。彼女にとって、それはそれはexhaustingな日々だったことがうかがわれます。

でも、私にとってのgood newsは、今、彼らが無事でいること。皆が元気でいることがわかって本当によかったです!Thank goodness!

現在のアメリカの状況について、私のいとこは悲観的なコメントを残しています。自分たちがいくら新しい日常をルーティーンにしても、今だにパーティーを開いて騒ぐ人たちが減らない限り、感染者は増えるばかりだと。

アメリカと日本の両方をよく知る日系アメリカ人の彼女がメールの最後にこう語っていました。

「この国のカルチャーは、どうしてこうもルールを守ろうとしないのか、本当に頭にくる (It’s so maddening how our culture won’t follow rules.)」 

わかる気がしますね~。

See you!