英語学習―いつまでも結果が出ないのは?(2)

こんにちは、eigomob.comへようこそ!           

北京オリンピックも終わりましたね。私は今回、女子のカーリングに注目しておりました。金メダルには及びませんでしたが、日本チームが決勝戦の舞台で戦う姿を見ることができて嬉しかったです。

それでは、前回のブログの続きとして、結果を出すための英語学習のプラン作りについてお話ししていきます。前回、英語学習で結果を出すためには、明確な学習ゴールを持ち、ゴールに沿った最適な方法で学習を継続することが必要であること。学習ゴールは測定可能なレベルに落とし込むこと。また、いつまでにゴールを達成するのかを必ず決めることも重要なポイントであるとお話ししました。こうして設定した学習ゴールが示す『いつまでに何をどのくらい』に基づいて、自らの学習プランを作成します。

プロジェクト・オーナーとなる

さて、すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、決められた期限の中で必要な行動計画を作成し実行するプロセスは、あなたが会社や職場で業務プロジェクトを担当するときのアプローチとほぼ同じです。そのような仕事の経験がないという方も、例えば、3カ月後に開催される友人の結婚パーティーの企画・運営を自分が任されたとしたら、あなたはどのように行動しますか?パーティーの当日から逆算して、参加者をいつまでに決めるとか、案内状をいつまでに出すとか、当日の式次第をいつまでに決めるとか、当日までにやるべきことを整理してプランを作り、ひとつずつ実行していくのではないでしょうか?プランを実行していく過程で当初の予定より遅れてしまった事項があれば、その遅れをいつ・どう取り返せば問題がないかを考えて、必要なアクションを取るのではないでしょうか?

このように、仕事では当たり前のように実行しているプロジェクトベースのアプローチを自分の英語学習に取り入れている人はほとんどいません。実は、ここに学習成果を生むためのひとつの秘訣が隠されています。自ら設定した学習ゴールに基づいて、ぜひ自分のための学習プロジェクトに取り組んでみてください。

マイルストーンを設定する

プロジェクトプランを実行する上で王道とされるアプローチのひとつは、マイルストーンと呼ばれる中間目標の設定です。これは、あなたの学習プロジェクトにおいても非常に重要です。マイルストーンは、最終ゴールに到達するまでに節目となるいくつかの小さな目標です。各マイルストーンごとに期限を定め、それをクリアしていくことで、ゴールに向け効率的に進んでいくことができます。同時に、小さな目標をつぶしていくことで達成感が得られるため、モチベーションを継続させることにも役立ちます。

職場での英語のコミュニケーションスキルを向上させることがゴールであるなら、最初のステップとして、例えば、自分の業務に必要な語彙やフレーズを洗い出す。次に、それらをすぐに使いこなせるレベルにするなど、具体的にマイルストーンを設定していきます。TOEIC®のスコアアップを目指している人なら、問題集Aをいつまでに、問題集Bはいつまでに終わらせるなど、自分なりのマイルストーンを設定します。なお、各マイルストーンは現実的なスケジュール感をもって設定することが大切です。

優先順位を意識する

学習プランを実行する場合に大切なことは、常に優先順位を意識することです。優先順位の一番先に来るものは、いつでも一番重要な項目になります。例えば、その日の学習メニューがいくつかあったとしたら、多くの人は、簡単にできそうなものや、自分の好きなものから着手しがちです。そうした発想ではなく、いつでもあなたにとって一番重要なもの、言い換えれば、あなたにとって最も大きな意味を持つものを最初に終わらせることを心がけてください。なぜなら、日々の学習計画はいつも100%実行できるとは限りません。優先順位の低い事項ばかりに時間が取られてしまうことを避けるため、いつでも優先順位の高い項目から実行することを習慣づけるようにしてください。

なお、結果を出すためには、目標に沿った正しい学習方法を採用する必要があります。自分のゴールを達成するためにどのような学習メニューが最適であるかわからない時には、あなたの周りですでに英語をマスターしている日本人(帰国子女などネイティブ環境で育った人を除く)や専門家にアドバイスを求めることをお勧めします。

常にモニター/測定する

標準的なプロジェクトプランでは、まず月次ベースでの目標を設定し、そこから週次ベース、日次ベースの行動目標に落とし込みます。ここで、ゴールを達成するために必要なことは、学習プランの進捗を確実にモニター/測定していくことにあります。学習計画に遅れが出ていなければよしとし、遅れが出た場合には、キャッチアップするためにその先のスケジュールを変更する必要が出てくるかもしれません。どんな分野であっても、『測定すること』が改善のための、または能力や性能向上の鍵となります。日次、週次、月次の学習目標に対する進捗を欠かさずモニターしていくことで、着実にゴールに近づくことができます。

まとめ

学習プランの作成・実行には、標準的な業務プロジェクトのアプローチが効果的。ポイントは、1)マイルストーン(中間目標)を複数設定する、2)優先順位の高いものから実行、3)モニター/測定がゴール達成の鍵。

いかがでしたか?これまでの英語学習であまり成果が得られなかったという方は、一度きっちりと学習プランを作成してみてはいかがでしょう?

No plan, no result. (計画なくして成果なし)

See you!