こんにちは、eigomob.comへようこそ!
ウクライナ各地の戦闘はまだまだ続きそうですね。国内では観光船の遭難事故など暗いニュースが多い今日この頃ですが、久々に行動制限のない今年のゴールデンウィークは楽しく過ごしたいものです。さて、今回は、英会話の瞬発力が足りない、というお悩みを解消するためのヒントをお届けできればと思います。
習うより慣れろとは
あなたは、英会話の場面で、言いたいことがすぐに言えない、クイック・レスポンスができない、または、知っているはずの言葉がなぜか出てこない、といった経験があるでしょうか?スピーキングの瞬発力に関するこうしたお悩みは、多くの英語学習者が抱えている課題です。この課題さえクリアできれば、晴れて憧れの英語ペラペラさんになれるのです。英語の瞬発力がなぜないのか?その答えは極めてシンプルです。英語の知識はあっても英語を使うことに慣れていない、言い換えれば『英語に体が馴染んでいない』ことにあると思います。
『習うより慣れろ』という言葉をよく聞きます。私は、過去に色々な方から『英会話は慣れ』というアドバイスをもらってきました。誰もが素直に納得できるアドバイスではありますが、どうもこの『慣れ』という言葉の意味を多くの人が正しく受け止めてはいないように感じます。私自身も、とにかく場数を踏めば英会話に慣れることができるのだと信じ、とりあえず会話の機会を沢山持つように心がけてはいました。ところが、外国人と英語で話す機会をいくら持っても、自分の会話のスキルが一向に上がらないことにある日気づいたわけです。
『慣れる』という言葉を改めて国語辞典で引いてみると、『何度もした結果、らくに出来るようになること』とあります。つまり、スピーキングの瞬発力を高めて英会話をスムーズにこなすためには、英語をひたすら口に出す経験(=練習)を積み重ねることが大切なのです。『英会話に慣れる』とは、英語に体が馴染んで、英語が口から自然と出るようになった状態を意味しています。まずは、このことを認識する必要があると思います。
学習時間より重要なのは
ネイティブスピーカーが英語をペラペラ話すのは、彼らが英語に十二分に馴染んでいるからにすぎません。一方で、私たちも、初対面の人に出会えば “Nice to meet you.” と反射的に口にできたり、朝方、誰かに出会ったら “Good morning!” とすぐに挨拶できたりするものです。それは、これらの英語表現には日頃から十分に慣れ親しんでいて、ほぼ体に馴染んでいるからと言えるでしょう。このように、英語の瞬発力は、英語表現への馴染み度合いに比例しています。
そこで、英会話における瞬発力を上げるためには、日々いかに英語に馴染んでいくかがテーマとなります。知っていることと、馴染んでいることには大きな違いがあります。英語に馴染むということを考えると、英語学習にとって重要なのは、実は、学習時間そのものよりも『英語に触れる頻度』であると言えます。例えば、単語の意味などは、思い出す回数が多いものほど記憶に残ります。言葉や表現については、それに接してきた回数で馴染み度合いが決まるため、繰り返し学習がやはり王道とされる理由がここにあります。
無理なく英語に馴染むには
さて、ここからが重要です。英語に体が馴染むようになるには、一体どれほどのトレーニングが必要なのかと溜息をつく方がいらっしゃるかもしれません。もちろん、英語は一足飛びに身に付くものではないため、できるだけ高い頻度で、繰り返し繰り返し接していく以外に方法はありません。私たちが100%日本語に馴染んでいるのは、私たちの日常生活ーー聞くこと、話すこと、読むこと、書くことのすべてが日本語環境であるためです。そこで、まずは、あなたの生活の一部を英語環境に変えることから始めてみてください。
基本的には、毎日、短時間でもよいので、英語を聞いたり、読んだり、呟いたりして、英語に触れる頻度をできるだけ増やしていくこと。その中で出会った新たな表現や、自分が使ってみたい表現はすぐにメモすること。そして、モノローグで口に出す練習も欠かさないこと。日々英語に触れていると、よく使われる表現・フレーズには繰り返し出会うことができるため、重要度の高いものから順にあなたの中に蓄積されていくはずです。なお、瞬発力強化を念頭に置くなら、特に英語を口に出すことや書くことーーいわゆるアウトプットの技能に慣れ親しむ必要があります。英語の音読を毎日の習慣にすることや、短い英文やフレーズを何度も繰り返して口に出す練習も効果的です。例えば、毎日5分から10分の間さまざまな英文を音読している人と、時間がある時にだけリスニング教材を聞く人とでは、いざ英会話となった時にどちらの方がスピーキングの瞬発力があると思いますか?
まとめ
◆ 英会話の瞬発力がないのは『英語が体に馴染んでいない』から
◆ 英会話の『習うより慣れろ』 ⇒ 自分で『英語を口に出すことに慣れる』
◆ 学習時間そのものより『英語に触れる頻度』が重要
◆ 日常生活の一部を英語環境に変え、英語に触れ続けることが大切
それでは、楽しいゴールデンウィークをお過ごしください❣
See you!