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連日ウクライナ情勢から目が離せません。今の時代に本気で戦争を始める人たちがいること自体、信じられない気持ちですが、私たちも同じ国際社会の一員であることを考えると恐ろしくなります。
さて、英会話で必要とされるスキルとは、一体どんなスキルでしょうか?それは、一言で言って英語で『説明するスキル』だと私は思います。これは、私が自分よりずっと英語を話せる日本人の人たちを目の当たりにした時にいつも痛感してきたことでもあります。外国人と英語でスムーズに会話ができる人というのは、何事も英語でうまく説明できる人なんですね。考えてみれば、仕事の場面でも、プライベートの場面でも、そもそも私たちが誰かと話す内容のほとんどは物事の説明なのです。
例えば、職場における会話であれば、上司に対する業務の進捗報告や問題点の報告など。友だちとのメールのやり取りでは、最近使い始めて気に入った化粧品のことだったり、ボーイフレンドと喧嘩して頭にきたことだったり。いずれのケースにおいても、コミュニケーションの内容はほぼ『説明すること』につきます。特に、外国人と話をすると日本について質問されることも多いので、この場合は文字通り英語で『説明する』ことが求められます。つまり、英会話が堪能な人とは、物事や自分の意見、または感情を英語でテキパキと説明できる人と言えるでしょう。
この英語での説明スキルがアジア圏の中でも特に弱いのが私たち日本人ではないでしょうか?英語の質と言う前に量が絶対的に足りないのが日本人の英会話の特徴です。この原因は、たぶん文化的なものにも関係していると思います。互いに共通認識があると想定される場面では、それをあえて口にしないのが日本的なコミュニケーションです。これに対して、誰もがわかりきっているであろうことでもあえて口にして確認するのが英語の文化。そして、とにかく一言も二言も多くしゃべるのが英語の文化なのです。発音の精度や文法上の細かいミスなどは二の次で、圧倒的なボリュームで英語が話せる人こそバイリンガルの定義に当てはまるような気がします。
では、どうすれば英語で説明するスキルを養うことができるでしょうか?答えは簡単。英語で説明する練習を習慣にすることです。具体的な方法としては、英文日記+モノローグ練習がお勧めです。必ずしも日記である必要はないのですが、『習慣にする』ことが大事なため日記をお勧めする次第です。例えば、その日の出来事、自分の一日の行動や感じたことなどを英語で表現して文字に起こす。その場合、誰かにわかりやすく説明することを意識した話し言葉の要領で、また、英語文化の特徴を考慮してそこそこ詳細に。そして、重要なことは、作った英文を声に出し、スムーズに言えるようになるまで何度も繰り返すことです。こうしたモノローグ(独り言)練習については、多くの英会話の先生方がその効果を認めています。会話の練習は一人でも十分可能なものです。実際に、モノローグ練習を実践している人ほどスピーキングのスキルが高いことも事実です。
仕事で英語を使う人なら、業務日誌という形で自分の仕事の現状や課題、今後の予定などを英文に起こし、モノローグでアウトプット練習を繰り返し行うことで職場でのコミュニケーションスキルが高まります。また、職場では、周囲からあなたの意見が求められることも多いので、日頃から自分の考えを英語でまとめ、それを声に出す練習をしておくことをお勧めします。
すでにお気づきのように、英会話のスキルが英語で物事を説明するスキルであるなら、そのベースとなるスキルは、最終的には英文を作るスキル、つまり英作文のスキルということになります。英作文に必要なものは、基本的な文法知識と自分が英語を使う環境に見合った語彙力です。そこで、まず、中学英語の文法知識が完全ではないと感じる方は、これを徹底的にインプット+アウトプットする練習から始めてください。中学文法をしっかり使いこなすことができれば、大抵の物事は英語で説明することができるはずです。また、文法という意味では、会話でよく使われる構文(定型文)をマスターすることがスピーキング向上の鍵です。構文は使い回せるものなので、単純に動詞などを入れ替えていくだけで、その場の状況に合わせた英語表現をほぼ機械的に作ることができます。
一方で、「英語が十分に話せないのは語彙が足りないため」と思っている方も少なくないかと思います。確かに、単語を知っているほどコミュニケーションは楽になるかもしれません。でも、実際のところ、英作文に最も必要な要素は、語彙力や文法知識そのものより、自分が知っている単語や表現をうまく組み合わせて物事を説明する、いわばクリエイティブなセンスであったり、複雑な事柄をいかにシンプルに表現するか、または、自分なりにいかに言い換えて表現するかというスキルにあります。そして、このようなセンスやスキルは、あくまでも自分で作って自分で表現した英文の数やその回数に比例して培われるものなのです。たとえ英会話の上級者でも、もちろんすべての英単語を知っている訳ではありません。彼らがどんな場面でもそつなく英語を話すことができるのは、こうしたセンスやスキルを自分なりの努力で身に付けてきた結果なのです。
それでは今回のまとめです:
◆英会話のスキルは英語で説明するスキル
◆英語で説明する練習が英会話上達の秘訣
◆例えば、英文日記+モノローグ(独り言)練習を習慣づける
◆英作文のポイントは、知っている語彙と文法で自分なりに表現する
戦争が1日も早く終結することを切に望みます。
See you!